101.72億元(2010年度中国の興行収入)

中国2010年度の興行収入は念願の100億元を超え、101.72億元(およそ1,270億円)に達し、そのうち、中国国産映画の興行収入は57.34億元(およそ715億円)となり、半分以上の割合を占めました。

国電影(映画)局によりますと、2010年中国都市部の映画興行総収入は101.72億元となり、前年度の62.06億元と比べて63.9%増加しました。
国産映画の海外収入と映画チャンネルなどの収入と合わせて、総合収入は157.21億元となります。

中国映画産業は2003年に改革が実施され、当初の興行収入10億元をわずか8年間で10倍以上の成長を果たせました。そして、ハリウッド映画など巨額投資映画の寡占化状況を終え、国産映画のシェアを徐々に増やしてきています。たとえば、2003年の総興行収入10億元のうち、2.5億元を獲得した『英雄』は4分の1を占めたのに対し、6.73億円という国産映画興行収入史上ナンバーワンを記録した『唐山大地震』は2010年の中国映画市場でのシェアは6.61%しかありませんでした。

プリペイドカードでチケット割引、平日半額、女性無料、そしてVIPルームでの鑑賞など、中国の映画館はさまざまなプロモーション戦略を打ち出しています。2010年に新規オープンした映画館は313軒で、全国のスクリーン数は6200個を突破したといいます。

テレビとインターネットの普及や海賊版DVDが盛んになっている中国でも、映画館に行って映画を見ることがブームになっています。今後、映画関連産業はもっと注目を浴びることでしょう。


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