【記事】中国、「中原経済区」建設に本腰 支援ガイドライン発表

中国国務院(政府)は7日、河南省と、山西省、安徴省、山東省、河北省の一部地域からなる「中原経済区」の建設支援に向けた指導意見(ガイドライン)を発表した。中国国営ラジオ、中央人民放送(CNR)が伝えた。
 
 指導意見は「河南省は多くの人口を抱え、農業や新興工業が盛んで、工業化、都市化、農業現代化がバランスよく発展した典型例」とした上で、「中原経済区」建設の中心課題として、農業や食糧生産、生態環境を犠牲にしない工業化・都市化・農業現代化のあり方を積極的に模索することを掲げた。

 経済区の戦略的位置付けとしては▽国家レベルの重要な食糧生産基地・現代農業基地▽工業化・都市化・農業現代化のバランスの取れた発展に向けた全国パイロット地区▽全国的な重要経済成長セクター▽バランスの取れた地域発展に向けた全国的な戦略地点および重要な現代総合交通ターミナル▽中国の歴史・文化伝承の革新地区--を打ち出した。
 
 中原経済区の建設に関する意見の発表に伴い、「中部台頭」の構図に含まれる6省の地域計画は全て国家レベルに格上げされた。


【記事】人民日報社