9600元（中国専業主婦の月給？）

湖北省の女子大学生が夏休みの調査論文に「専業主婦は毎月旦那さんから9,600元の給料をもらうべきだ」と主張し、中国全土で大きな反響を呼びました。

女子大学生龍晶の論文によりますと、中国の専業主婦が家にいながら保育員、幼稚園教師、栄養士、カウンセラーなど10種類以上の役を演じ、しかもほぼ一生辞めることが不可能です。

湖北省の給料水準で考えると、毎月9,600元の給料に相当する「仕事」を果たしていると主張しています。

新浪、捜狐、網易、騰訊など中国の有名ポータルサイトはこの論文を搭載し、中央電視台も龍晶にインタビューをしたと言います。

共働きだった中国でも、最近専業主婦になる女性となろうとしている女性がだんだん増えています。

いくら育児と家事で忙しくても収入がないため、家庭での地位が低く、旦那さんから見下ろされていると不満を言う女性が少なくありません。

9,600元というのはやや非現実的かもしれませんが、労働への報酬をもらうことが当然でして、現金収入がないだけでコンプレクスを感じさせられる専業主婦の心の声を代弁してくれてありがとう、という女性からの意見が高まっています。

また、仕事で疲れて帰ってきてからも全部の家事をやる場合、その部分の収入もくれるべきだと、共働きの家庭の女性からも議論に参加しています。

中国では、「婦女能頂半辺天」（女性は天の半分を支えます）という言い方がありますが、社会活動に参加する権利だけでなく、家庭での地位への要求もする時代になりました。

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