289597票(中国農民工バンドの人気投票獲得数)
農民工バンド「旭日陽剛」は中国全国人気投票で289597票を獲得し、トップとして2011年CCTV春節聯歓晩会に出場することができました。
北京に出稼ぎに来た29歳の劉剛(ギター)と42歳の王旭(ボーカル)は路上で出会って、それぞれ名前から一文字をとって、旭日陽剛というバンド名をつけたといいます。
有名ロック歌手の『春天里』という歌を「農民工バージョン」でカバーする動画がインターネットで評判を呼び、一躍して有名人となりました。
そして、紅白歌合戦に相当するCCTVの春節聯歓晩会に一般庶民の参加権を勝ち取るコンクール「我要上春晩(私は春晩に出たい)」で、旭日陽剛は289597票という莫大な人気を集め、トップとして堂々と春晩に出ることになりました。
「何年前の春に、ローン毛だった僕にはクレジットカードも彼女も24時間お湯が出る家もなかった。だけど、僕は楽しかった。
ぼろいギターを抱え、町や橋の下や田んぼで誰も真剣に聞いてくれない歌を歌っていた。もし僕は年老いて頼るものがなくなったら昔の時間に残してほしい。
もし僕は静かに寂しくこの世を去ったら、この春に埋めてほしい。」
「貧しかったけど、一生懸命働く出稼ぎ生活を思い出させてくれた」、「2億農民工の心の声を春晩で歌いだしてほしい」、「旭日陽剛を応援することで、夢を追い続ける自分を応援したい」など、二人の経歴と素朴かつ力強い歌っぷりは人々を共感させました。
2月2日旧暦大晦日の夜、同じ舞台に深センの農民工ヒップホップバンドも出演しました。近年、中国最大メディアCCTVに農民工をテーマにした番組や農民工代表の出演が増えていることから、中国政府が農民工に対する重視度のアップが見られます。
【記事】ブルーネット人材 http://www.bluenet.com.cn/jp/