1万6,000個(河源市の恐竜卵化石数は世界トップ)

園芸景観には銅像や彫刻は欠けません。
初めて深センに来たとき、町中にたくさんの恐竜の像に目を惹かれていました。

広東人はなぜ恐竜が好きですか?と不思議だったのです。
この間、深セン商報を見て、その謎が解けました。

深セン商報によりますと、広東省河源市は恐竜の故郷といわれるほど、世界一恐竜卵化石の保有量が高いです。

そして、恐竜卵、恐竜骨と恐竜足跡化石の「三位一体」を同時に持つ有数の地域の一つとして専門領域で名高くなっています。

河源市の恐竜博物館が収蔵している恐竜卵の量は1万6000個あまりで、2005年に、1万8個の恐竜卵化石でギネス記録証明書を引き渡されたなど、長期にわたって、恐竜卵化石の保有数はずっと世界のトップの座についたままです。

河源は日本人にとってあまり馴染みのないところですが、広東省の東北に位置し、山も湖も温泉もあります。

今も空気が澄み、緑豊な河源市は6500万年前の1億6000万年の間に恐竜に棲息地として選ばれていたわけです。

世界の覇王だった恐竜はなぜ数万枚の卵を残し、あっという間に河源から姿を消したのでしょうか?その理由は火山噴火にあると中国の研究者は指摘しています。

恐竜卵化石で検出した化学元素イリジウムはほとんど地核と宇宙にしか存在せず、火山噴火と食物連鎖によって、イリジウムが恐竜の体内に溜まり、最終的に恐竜の生殖系統に影響を与え、病態の卵殻を形成させたことは恐竜絶滅の主要原因となったそうです。

白亜紀晩期に、大抵の恐竜が絶滅しそうになったとき、河源恐竜は陸地から離れ、空中へ羽ばたこうと試みていたという説は広く認められています。恐竜は消えていない。仰向けば、空を高く飛んでいる鳥には新たな姿を見せる河源恐竜がいると思うと、やはり大自然は不思議なものだと感じずにはいられません。