【記事】中国 学校教育に不満、子供を私塾や自宅で学ばせるケースが増加

2011年9月5日、中国青年報によると、中国では学校教育に不満を持つ親たちが、子供を公的教育機関へ通わせず、私塾や民間スクール、自宅などで勉強させるケースが増えている。

教育方式、授業内容、学習効果、評価方法……親が子供を“転校”させる理由はさまざまだ。
私塾の形態、授業内容もまた多種多様。自宅で親や家庭教師が教えるケースもある。

北京を離れて雲南省大理で私塾「蒼山学堂」を開いた陳陣(チェン・ジェン)さんは「終わりのない宿題、愚かなテスト、絶望的な教育制度。夢を追うため自然に帰った」と話す。

陳さんの下で学ぶ子は15人。緑深き山懐に抱かれた学び舎で、高校までの基礎教育を終える。

一方、広東省広州市に私塾「六月小学堂」を設立した葉万紅(イエ・ワンホン)さんは、父親に“現代の孟母”と呼ばれている。

子供をいい幼稚園に通わせるため、葉さんは引っ越しを繰り返した。
しかし、理想の小学校を求めて奔走したものの、結局見つからなかった。
そこで葉さんは自分の家を売り、マンションを借りて私塾を設立した。

六月小学堂の授業は政府の指導要領に準じているが、美術、音楽教育などを重視している。
「教育は母親が作る食事と一緒。栄養があって、おいしくて、温かくなければ」と葉さんは話している。

【記事】中国青年報&レコードチャイナ