【記事】米9・11 テロ情報

米国政府は八日、米中枢同時テロから十年を迎える九月十一日に米本土を狙ったテロ計画の情報を入手し、警戒を強めた。米主要メディアによると、テロの標的は首都ワシントンかニューヨークとされる。

米捜査当局が三人の容疑者の行方を追っているとの情報もある。
連邦捜査局FBI)と国土安全保障省は八日夜(日本時間九日午前)、捜査機関に対し、9・11に向けた警戒強化を維持し、不審な動きを監視するよう指示を出した。

同省報道官は声明で「具体的かつ信頼できるが、未確認の脅威に関する情報がある」と公表。その上で「9・11のような重要な日が近づくと常にあるが、これから数日間はこのような報告が増えるだろう」と米国民に警戒を呼び掛けた。

ABCテレビは、情報機関の話として、自動車爆弾によるテロを狙った少なくとも三人が八月に空路で米国に入り、このうち一人は米国籍の可能性があると報じた。

ニューヨークのブルームバーグ市長は八日夜、緊急記者会見し、同市に対するテロの脅威について「信ぴょう性はあるが、確証はない」と述べた。同時に「日常生活を変える必要はない」と市民に冷静な対応を求めた。

AP通信によると、オバマ大統領は八日朝(日本時間同日夜)、テロ情報に関する説明を受け、テロ対策担当部門に対応を強化するよう直ちに指示した。

【記事】東京新聞