【記事】上海―武漢の航空便、高速鉄道の失速で起死回

中国の各民間航空会社は10月30日より冬春ダイヤに切り替えるが、上海発着の航空便は各高速鉄道が7月の事故後の”失速”している状況を受けて、各区間の就航状況が大幅に変更になると東方早報網が伝えている。

 2009年の合武鉄路や武広高速鉄道の開通以後、上海―武漢間、南京―武漢間の航空路線は縮小を余儀なくされていたが、今年8月末に実施された高速鉄道のスピードダウンの処置によって利用客がまた航空便に戻り始めたようだ。

 この減速によって上海虹橋―武漢間の最速列車は4時間15分であったものが5時間以上になり大多数の列車が6時間前後を要するようになっってしまった。  武漢天河空港の関係者によればこの高速鉄道の減速後、この区間の航空便の搭乗率が上昇したたため今回のダイヤ改正で航空便の増便を決定したとのこと。

 また撤退していた南京―武漢の便についても復活が決定したとしている。
 さらに上海―重慶間についても中国国際航空が増便を決定するなど、今回のダイヤ切替えで高速鉄道と競合し縮小していた路線が復活傾向にあるようだ。