159006(深セン市民 ユニバーシアード期間中に自発的に運転停止と表明)

深センユニバーシアード開催まで後二週間。北京オリンピックや広州アジア大会と異なり、乗用車ナンバーによる運転日制限などを採用しないとする「みんなが主役」の規定に対して、自発的に「運転停止または運転減少」と表明した深セン市民は7月28日の時点(ユニバーシアード開催15日前)で159006人となりました。

深セン市交通警察局長によりますと、深センは中国で乗用車密度が最も高い都市のひとつであり、乗用車の保有数は185万台にのぼり、自動車密度は320台/kmだといわれます。そして、主幹線に78キロのユニバーシアード専門線路を設けることになるため、2万名近くのスポーツ選手や報道陣が一気に集まるユニバーシアード開催期間中の交通事情はさらに厳しくなる見込みです。

かつて北京オリンピックや広州アジア大会のとき、「奇数ナンバーが奇数日に、偶数ナンバーが偶数日に」という強制的な運転制限政策を打ち出したり、懲罰の規定を頒布したりしていましたが、今回のユニバーシアードは敢えて強制的なルールを作らずに、「エコ外出、運転停止、運転減少」という市民の自主性を引き出す政策を取ったといいます。それに対して、市民たちは非常に積極的に応じ、ユニバーシアード開催まで15日間前の7月28日の時点ですでに159006という16万人近くの市民が「運転停止または運転減少」と表明したことが分かりました。

この「エコ外出ボランティア行動」に参加する市民、企業、団体は自らの状況に合わせて運転停止日を選ぶことができ、違反しても決して懲罰をされることがなく、ショートメッセージでの案内が届く程度にすると交通警察局長が述べています。政府はガソリンスタンドや駐車場などでボランティアの車にグリーンリボンをつけて、エコ外出の輪を広げていく方針です。さらに、エコ外出活動に参加する社員に手当てを支給すると表明した会社も現れているそうです。

若者が多いとされる深センでは、市民の自主精神や社会貢献意識も強いと思われます。ユニバーシアード期間中の交通秩序調整を市民に任せることは、市民に対する信頼感を表すことであり、市民からの支持を得るだけでなく、社会管理の新しい道も開くことでしょう。

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