【記事】ウチに農民などいない! 深セン市が「農民体育大会」不参加―中国

先日開催された中国広東省の「農民体育大会」について、同省深セン市が「市内に農民はいない」として大会参加を拒否したことが明らかとなり、波紋を呼んだ。中国国際放送局が伝えた。

同省は10月20日から28日に「第2回農民体育大会」を開催した。開催前に大会組織委員会は省内の各市に参加者を集めるよう通達したが、深セン市民は2004年に農村戸籍を全て都市戸籍に変更済みであり「市内に農民はいない」として参加を拒否。大会には同市内の農業企業の代表が「観客」として参加するにとどまった。

議論が繰り広げられる中、同市は「農民体育大会は農民が参加するものだ」「近代化都市であるわが市が参加するのは不適当」と再三措置の正当性を主張した。これに対して、同省農業庁メンバーで大会運営委員会事務局長の余倹娥氏は「現地の農村戸籍を大会参加条件とはしていない」として、深セン市側の理解に「偏りがある」とコメントした。

結局、深セン市農業局と漁業局は29日、4年後の第3回大会に参加することを発表した。これにより、出稼ぎのために同市内に居住する広東省の農民200万人以上が大会の「参加資格」を獲得するという。

【記事】サーチナ