中国人材のホンネ 聞いちゃいました!営業マン 熱血男児の奮闘 其の一

■一番最初に、営業職を選んだ理由を教えてください

A 私の性格はどちらかというと明るいほうで、人とのコミュニケーションに強く自信をもっています。だから、ずっと営業職に就く事を憧れていたんです。

B 自分への挑戦かな。日本留学時代、大学の留学生学友会の副会長を務め、様々なイベントを開催したことがありました。自分で言うのも何なんですけれども、勉強熱心で、成績も良く、社会人になったとき、自分なりの可能性を最大限にチャレンジして行きたいと考えました。

C お二人と同じ理由もります、またそれ以外に、多くの業界との人間関係を構築し仕事でもプライベートでも知り合いになれるから、良いと思いました。

A そうですね、営業をやってみて、良いことがいっぱいあった。

B 何しろ、営業は企業にとって機関車みたいな存在だからね。


■では、営業マンをやってよかったことは?

A 何よりも自分の成長ですね。ときどき自分を褒めたいときだってある。

C 私の会社は部品メーカーです。今年、お客さんとのフィーリングが合わなかったことがあったが、めげずに何度も何度も訪問をし、打ち合わせを重ねていくうちに、やっとお客さんに信頼されるようになった。達成感だけではなくて、仕事を通してお互いの主張を言うことで、一生の友達にもなれた。

B 私の場合は、営業管理職であるから、部下の教育も任されており。リーダーシップが発揮できて、自分の評価も認められて、チーム一体となって目標数値を達成できた事です。


■逆に、つらかったこともあったでしょう?

C 厳しい営業活動を経て、契約を結んだときは一瞬快感(達成感)を感じたが、その後のアフターフォローが非常に大変でした。特に、日中の文化の違いなど、日系企業に勤めている中国人なら誰でも感じていると思うが、やはり考え方を統一させる事が、一番難しくもあるが、とても重要だと思います。
社内では、自分は中国人、でもお客さんのところへ行けば、立場が変わって、日系企業を代表する顔となるから、常にみんなの気持ちを考えなければならない。


B 営業管理職として、営業数値をまとめることだね。膨大なデータを集計してチェックする事が本当に大変ですね。営業マンはコミュニケーションの世界だが、その上忍耐力と真面目さ兼ねそろえ本音で相手の会社の事を考えてお客様との戦いも結構あります。
でも、長時間集中作業をした後は気持ちよく寝れますけどね。

A 私は、常に技術者とペアになって営業活動をし、問題解決をするので、お客さんの需要や要望を、迅速かつ正確にお客様先現場(生産管理や品質管理)に伝える事が出来ます。ただ、お客様先訪問後に生産現場で、いざライン稼動したら、昼飯を食べるタイミングが分からなくて最近食べ忘れることも多くなりましたね!結局暴飲暴食になって、一ヶ月で3キロも太っちゃいましたよ。(笑)

■しかし、営業マンのお給料は不安定ですよね?

A そうですね。コミッション制だから、神経を緩めちゃだめ。でも、日系はコミッションがそんなに多くないけど、基本給は私の同級生と比べてまだいいほうだよ。
まずは安定してる事。そして研修も多いく、自己啓発にもつながり、知識と経験も身に着けられるし、学費に換算すると得してる気分にもなれる。

C はい、私も同感ですね。会社の体制がきちんとしていて、チームワークが多く、社内の支援やノウハウ(資源)も活用できる。だから、あまり一人で戦ってるような不安がないかも。給料の変動もあるけど、最低限の収入があるから安心です。

B 営業マンの評価は業績がついてるから割と分かりやすい。だからこそ、営業部隊の構築が重要となってくる。「公正・透明」の評価制度さえあれば、コミッションだけを気にするような職場ではなく、もっと明るい環境ができると思う。営業部が明るくなかったらそれがどんどん他の部門に悪い影響も与えるから、常に気をつけています。


■ちなみに、日系企業を選んだ理由は?

B 日本で留学した経験があって、日本文化が大好きです。日系企業と中国民間人の間での大きな架け橋になりたかった。

C 10年間以上日本語を勉強しているので、語学力をまずは最大限活かしたい!そして日本の最新技術や日本文化と深く接したいから。

A 就職活動をしたとき、日系企業がしっかりしていると聞いて、あんまり深く考えずに入ったが今思うと、運がよかったのかも。日本語も仕事しながら覚えることができたし。


■最後に将来の目標についてお尋ねします。

A 私は、更なる知識を高め、将来ベンチャーを起こして、自分の会社を持ちたい。

B サラリーマン一筋ですね。今は営業の管理職ですが、いずれは会社の中枢に入って、もっと大きな貢献をしたい。

C 自分に20年の時間を設定した。この20年間で日本人と一緒に自分の分かる中国市場で成功して、その後は、ゆっくり日本への旅行も含めて、文化交流をしたいです。


『人材のホンネ 聞いちゃいました!』は今号からの特別企画です。各職種や職位の人材に聞きたいこと、普段聞けないこと、続々企画してまいりたいと思います。
ぜひご要望・ご意見をお寄せください。


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