【数読チャイナ】Vol.37 1位(深センのイノベーションの能力は2年連続国内第1位)

10月25日、世界的に有名な雑誌Forbesの中国版にて中国におけるイノベーション(技術革新能力)が高い都市を発表しました。

最もイノベーション技術が高い都市は、昨年にも続き深セン市が1位となりました。続いて、蘇州市上海市が続いております。深セン市華強路は日本の秋葉原を越える大きな電気街があることやテンセント(QQ)の本社があり、IT産業中枢となっております。

Forbes誌では2010年度基準でGDPが436億元以上の都市を調査したところ、なんと中国全土で129都市がGDP基準を越え中国の成長振りが実感できます。

その129都市にてイノベーション(技術革新能力)能力を下記3項目ベースに算出しました。

①特許申込数(一人当たりの申込数及び総量)/②科学技術/③地方財政支出をベースに加重計算を行い各都市のイノベーション量を算出した結果2010年度に深セン市はハイ・テクノロジー製品生産高10,176億元(増加率17.1%)となり、知的財産権の製品生産は60.1%を占めました。

同市が1位に輝いたのは、企業と市が一体となって「イノベーション能力」と「開発力」を非常に重視しているからではないかとForbes誌編集長の周さんは述べております。

2010年度に深セン市からの科学研究・試験発展援助は333.83億元(19.3%増加)になり、生産総額の3.5%を占めております。その効果もあり2010年末までに、深セン市で特許を得た企業は3234社となり2010年末深セン市での特許申込み件数は34951件(35%増)に伸びています。

連続第1位を獲得しているのは企業と行政との協力体制が強く、それによって相乗効果を産んでいると言っても過言ではないと述べました。

調査によると、イノベーション能力は大都市よりも中・小都市の方が、技術レベルの高い結果となりました。地域性で見ると、東部地域の能力が他の地域と比較し顕著な差異があります。

長江デルタ地域では昨年に続き、入選された15都市のうちで11都市を江蘇省が占めております。

一方珠江デルタ地区では選定25都市に含まれるのは5都市であるという結果になりました。

来年のイノベーション(技術革新能力)の結果は、果たしてどこも都市が1位に輝くのでしょうか?

2011年10月24日 東方网

掲載先:http://www.bluenet.com.cn/jp/sudoku_37.aspx